メインストリームサポートでは、セキュリティ更新プログラムはもちろん、仕様変更や新機能の追加など幅広いサポートが提供されます。その後の延長サポート期間に入ると、提供されるのは主にセキュリティ更新プログラムとなります。

延長サポートは脆弱性やバグへの対応のみ

マイクロソフトによるOSの公式サポート終了については、2014年4月の「Windows XP」延長サポート終了が大きな話題になったこともあり、記憶に留めている人も多いでしょう。2015年1月には、「Windows 7」のメインストリームサポートが終了し、2020年1月まで5年間の延長サポート期間に入りました。

マイクロソフトでは、OSやソフトウェア製品に関するサポートライフサイクルの日程を公表しています。これは、利用者が長期的、戦略的に製品管理を行い、安全なIT環境を構築できるようにするための措置です。

マイクロソフトのサポートライフサイクルには、「メインストリームサポート」と「延長サポート」の2つがあります。

メインストリームサポートは、製品発売から最低5年間、セキュリティ更新プログラムのほか、仕様変更や新機能の追加、セキュリティ関連以外の修正プログラムについてもリクエストを受け付けるなど、幅広いサポートを提供するものです。

一方、延長サポートとは、メインストリームサポート終了後に新たに5年間にわたって提供されるサポートサービスです。延長サポートでは、脆弱性を解消するセキュリティ更新プログラムの提供が中心となります。

サポート終了後はセキュリティリスクが増大

さて、Windows 7では、メインストリームサポートが終了し、延長サポートの期間に入りました。メインストリームサポートが終了したからといって、すぐにコンピュータが危険に晒されるわけではありません。セキュリティ更新プログラムが公開されている間は、きちんと適用すれば安全に利用できます。

むしろ問題となるのは、延長サポート終了後です。Windows 7も、2020年には延長サポートが終了となる見込みです。サポート終了後は、脆弱性やバグなどが見つかっても修正プログラムは配信されず、脆弱性を解消することが困難となります。マルウェアへの感染など、様々なリスクが高まることはいうまでもありません。

「延長サポ―ト」の5年間は猶予期間とも言えます。完全にサポートが終了する前に、新しいOSに移行する準備を進めてください。企業ユーザーの場合、台数が多いため全パソコンの移行を完了するには時間とコストがかかります。サポート終了を間近にして慌てることのないよう先手を打ちましょう。

サポート終了後の対策は一時的な延命措置と考えよう

やむを得ない事情で「延長サポート」終了時に移行が間に合わないこともあります。その場合はセキュリティ対策ソフトを利用したり、脆弱性攻撃を防ぐ「仮想パッチ技術」を活用したりすることで、被害を少しでも抑えるようにします。ただし、これらの対策は一時的な延命措置に過ぎません。速やかに新OSへ移行することを強く推奨します。

また今回はWindowsに関して説明しました。MacのOS Xなど「サポート期間」を公表していないOSもあります。利用環境がどのようなライフサイクルポリシーで提供されているのか確認し、把握しておくことが重要でといえます。

Windows及びOffice製品のサポート期限
使用中の製品のサポートが終了した場合に備えて早めの対応が必要です。
Windows10 2025年10月14日延長サポート終了