平成29年度事業報告
新体制となった初年度を経過し、粟田町内会の状況を北下浦地域の他町内会と比較して感じたことは加入率、各種イベント・業務の実施方法・結果がとても良好なことであります。これは前会長時代からの役員の努力の結果であると共に、任期が3年で、特命制度による業務の継承がうまくいっていることによると思われます。一方、高齢化率は粟田が上位に位置づけられます。
上記をふまえ、平成29年度の町内会運営基本方針に基づき、事業計画、運営方針とも従来の方針を継承し、まずは町内活性化のための諸事業を継続してスムーズに進捗させることに重点を置き、併せて町内会に内在する課題を新たな視点で明確にし、対応策を検討することにより次年度以降の取り組みの基礎をつくることに努めました。
継続事業
1.高齢者・子ども・子育て世代支援への取り組み
、日常生活において安心で往みやい町を目指し、町内各団体の協力を得ながら、「高齢者・子ども・子育て世代支援」に対する取り組みの定着化に向けた活動を推進します。
高齢者・子ども・子育て世代支援にっいては、緑会・助け合い粟田・子ども会・元気会の協力を得て、粟田まつりや文化祭、餅つき大会等に前向きに取り組み、定着化に努めて参りました。その結果、参加者数も増加しつつあり、町内会活動を通して町民の絆が拡がっていく姿を見て、安心しています。しかしながら、町内の子ども数の減少に伴い、子ども会活動が総体的に進めにくくなっていることも否めないと感じています。
一方、高齢者の経験と知識を粟田まつりや文化祭、防災訓練など諸行事の機会を通じて後継者へ継承する取り組みも徐々に進みつつあり、高齢者は生きがいを、後継者はやりがいを体現でき和気あいあいと参加者相互のコミュニケーションの採れた楽しい雰囲気で実施しています。
今まで取り組んできた諸活動により、高齢者や子ども達の町内会活動に参加する姿はこれからも更に増えると確信しています。
2.町内会未加入者ゼロへの取り組み
今年度も町内会未加入者への加入勧誘を継続して実施し、新たに居住する世帯の加入率100%とするため、今年度も積極的に勧誘活動を実施していきます。
「粟田だより」を毎月未加入者宅にも配付し、未加入者に対して町内会組織の必要性を知らせてきました。具体的な成果としては、各理事の努力により、昨年40余世帯有った未加入者の加入目標10%に対し11.9%、新たに居住した世帯の100%が加入し、目標を達成でき、近隣同士の絆を高めることが出来ました。
3.町内会運営の効率化と経費節減
パノコンや携帯の雷子メーノレの活用による連絡の迅速化、会議の効率化と開催回数の減少、ペーパーレス化を目指します。
役員になったことをきっかけにパソコン教室などで習得し業務に使うことに慣れ、ペーパーレス化も徐々に進展しています。また議事録の簡易化など負担の軽減も進展しました。
課題推進事項
1.積極的な広報活動の実施
町内活性化のため会員、同好会、商店などの協力を得で実施する定期的なイベンみや既設毎の行事への参勿を呼びかける広報活動を強化すると共に、町内会をはじめとする各団体とも、町内会等で活動する役員の働きにより町内の良質な住環境が維持されていることをPRし、町内会等の運営に関する参加意識を高めていきます。
「粟田だより」を通して各種イベントの開催案内やイベント内容を掲載しました。参加者は互いのコミュニケーションやふれあいが増える楽しさからリピーターになり、何度も参加して固定化しています。あらたな参加者を増やすには、今後楽しさを実感させる広報活動を町内会挙げて取り組む必要があります。種々のイベントを通して日頃から近隣のふれあいの場を作っておくことは「みんなで安心、みんなで楽しく生きる」と題した「シリーズ」にも連載したように、お互いに助け合って生活する考えを醸成するには不可欠であると感じています。
2..町内会役員選任のスムーズ化
町内会役員の引き受け手が無い状況が続く中で、29年度の新たな町内会役員の選任においても大きな困難が伴ったことから30年度に向け、町内会役員の適切な交代と継承に向けて町内会等の役員経験者の中から適任者を選出すべく広く意見・推薦を受付け、新体制の確保に努め、将来にわたる粟田町内の住環境の維持と福祉向上及び明るい町づくりを目指します。
本年度は新体制の発足の年であり、次年度は基本的には役員は継続することになりますが個別事情での交代者の選任においても、高齢者の就労率の上昇に伴い困難が発生しています。「町を愛する気持ち」「俺がやってやるよ」という心優しい人の参加を町内会役員一同お待ちしております。